手術を受ける飼い主様へのご案内

手術って安全なの?
残念ながら100%安全な麻酔、手術は存在しませんが、
私達はお預かりした動物が無事に退院できるように、
その動物に合わせた麻酔管理を考え、
手術計画を立てて行っています。
1麻酔・手術前の検査
一般身体検査(聴診、視診、触診)、血液検査は全症例で実施しています。
血液検査の項目としては、全血球計算、一般生化学検査の他に、出血を伴う処置を行う際は血が止まるかどうかの指標として血液凝固検査も行います。
その他、必要に応じてレントゲン検査や超音波検査などを行います。
21頭1頭それぞれの動物に対する麻酔管理
犬・猫の性格や年齢、基礎疾患があるかどうか、現在の一般状態はどうか、などを考えて、それぞれの動物に合わせた鎮静剤や麻酔薬を選択しています。
また、全身麻酔を行う動物には気管チューブを挿管して行います。
麻酔がかかっている間は、心拍数や血圧、呼吸状態、体温などを見ながら注意深くモニターしています。
3鎮痛剤の選択
痛みを抑えてあげる事は、動物を苦痛から解放するだけではなく、術後の回復にもとても大事です。
当院では、痛みの程度に合わせて鎮痛剤を組み合わせて使用しています。開腹手術や整形手術には麻薬性鎮痛薬のフェンタニルやケタミンなども併用しています。
4症例に合わせた医療材料、医療器具の使用
縫合糸ひとつとっても、吸収糸、非吸収糸(糸の種類によって吸収される時間が異なります)、抗菌縫合糸など様々な種類があります。手術の内容によって適切な縫合糸を使用しています。
また、可能な限り出血を少なくするために様々な医療機器を利用しながら手術を行なっています。
5万全なチーム体制での手術
症例に必要な人材(術者、手術助手、麻酔管理者)を確保し、手術が無事に終わるまで万全なチーム体制で手術を行っています。
麻酔、手術においては、オーナー様がご納得頂けるまでしっかりとインフォームドコンセントさせて頂きます。気になる事は何でもご相談ください。